高瀬川音楽祭2018について
京都の街中を流れ、木々の緑が水面に映える「高瀬川」。
江戸時代の始め、角倉了以・素庵によって造られた高瀬川は、
約300年間に渡って京の水運を担ってきました。
大正時代に入り運河としての役割を終えた後も、高瀬川沿いの町衆によってまもられ、
今日では桜や柳が美しい名所として人々の憩いの場となっています。
2014年、高瀬川開削400年をきっかけに、
高瀬川沿いに住む人々が集まり始まった「高瀬川音楽祭」は、
かつて高瀬川が「水」でつないだまちを、今ふたたび「音」でつなぐ音楽祭です。
5回目となる今年は、7月から12月にかけて、
高瀬川沿いのひとつひとつのまちで、そこに住む人々が、
そのまちの持つ歴史的な建築や文化的な特色を生かした音楽の催しを行います。
「高瀬川音楽祭」が高瀬川全体をつなぐ「表現と交流の場」となって、
高瀬川とともに時代を超えてきたそれぞれのまちが持つ歴史・文化を互いに再発見することで、
・まち同士の相互交流・連携による、相乗的な「まちづくり」の推進と、
高瀬川沿いのまち全体の地域活性化
・高瀬川の景観保全・環境美化への啓蒙
・「高瀬川との共生」を軸とする、地域に根ざした音楽・芸術文化の醸成
を志向します。
そして高瀬川沿いのまちが、
個性を持ちながら調和するひとつの「芸術交流文化圏」となって、
文化芸術都市・京都のさらなる発展に寄与することを願います。
主催:高瀬川音楽祭実行委員会・高瀬川開削400周年記念事務局